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映画『カラフル』のあらすじ・ネタバレ・感想

死んだはずの主人公が再度転生し、1人の高校生として人生をやり直す模様を描いた映画『カラフル』

今回は、映画『カラフル』の作品概要・あらすじ・ネタバレ・感想・視聴方法をご紹介します。

『カラフル』の作品概要

上映日2010年8月21日
上映時間121分
制作国日本
監督原恵一
原作カラフル(森絵都)
脚本丸尾みほ
音楽大谷幸
主題歌miwa「僕が僕であるために」
出演富澤風斗/まいける/南明奈/宮﨑あおい/麻生久美子/入江甚儀

森絵都の同名小説を原作とした、アニメーション映画。ひょんなことから人生を再スタートする主人公の「ぼく」がみせる、思春期だからこその心の揺れ動きや、そこから波のように広がっていく周囲との関係性の変化から、終始目が離せない一作となっている。

『カラフル』のあらすじ

生前の世界にて大罪を犯し、その死後、転生を待つ輪廻から外れることになった「ぼく」。そんな彼を待っていたのは、「もう一度人生やり直しませんか?」という謎の少年・プラプラの言葉だった。

それがきっかけで、数日前に自殺した高校生「小林真」の体に乗り移り、生きていくことになった「ぼく」は、彼の生前の人間関係に触れるうち、「小林真」の自殺理由や、「ぼく」の犯した罪に迫っていくのだった。

登場人物紹介

小林真(声:富澤風斗)


この世に絶望し、自殺してしまった冴えない少年。「ぼく」が転生することになる。

プラプラ(声:まいける)


天からの遣いだという謎の少年。「ぼく」に転生のチャンスを与える。

桑原ひろか(声:南明奈)


真が生前恋心を抱いていた女の子。

佐野唱子(声:宮崎あおい)


真のクラスメイト。真に興味を抱いている。

真の母親(声:麻生久美子)


真の母であり、かなりの過保護。常に献身的に真に寄り添おうとする。

[出典:https://www.sunrise-inc.co.jp/colorful/character/index.html]

『カラフル』のネタバレ

この先、『カラフル』のストーリーを結末まで解説しています。ネタバレを含んでいるためご注意ください

当選

主人公である「ぼく」は、生前の記憶が欠落した、魂だけの存在だった。自分がどんな大きな罪を犯し、自分が何故命を落とし、こうして魂だけの状態でいるか、何も見当がつかず、周囲の魂が転生していく中、ただそこに存在していた。

そんな彼の前に現れたのは、天からの遣いだという謎の少年・プラプラ。そんな彼が「ぼく」に告げたのは「抽選に当たりました!おめでとうございます!、もう一度人生やり直してみませんか?」という信じがたい言葉だった。

突然の謎の提案に困惑するぼくだったが、悩む間も無く転生が開始され、「ぼく」は2度目の人生を歩み出すことになるのだった。

転生

転生先となったのは、数日前に自殺した「小林真」という冴えない高校生だった。プラプラはそんな彼に転生する条件として、「ぼく」が生前の記憶を取り戻した時、転生者としての役目は終了する、というものを提示する。

いざ転生先で目を覚ました「ぼく」を待っていたのは、病院で彼が目覚めたことを泣きながら喜ぶ、小林真の母だった。退院後、そんな母や家族に連れられ、戻った先の家で、「ぼく」は「小林真」としての生活を開始するのだった。

真の過去

「小林真」としての生活を開始した「ぼく」は、プラプラからの情報もあり、次第に彼の人間関係や性格を把握していく。小林真は絵だけが趣味の、冴えない孤独な少年だった。そんな彼が自殺に踏み切ったのは、信頼を置いていた数少ない人間との出来事がきっかけだった。

「小林真」にとって数少ないその人物とは、自身の母親と、真が恋心を抱いていた女子生徒・ひろかだった。しかしある日、真はひろかが見知らぬ中年男性と援助交際をしている場面、そして自身の母親がフラメンコ教室の先生と不倫している場面を次々に目撃する。

真にとってそんな場面との遭遇は、2人からの裏切りにも近い衝撃だった。そうしてこの世の全てに絶望した真は、次の人生での幸せを願い、自殺に至ったのだった。

 

自身の魂が入る以前の真の過去を知った「ぼく」は、あまりにも無力な「小林真」に転生したことを嫌い、母親に対しては嫌悪感を抱き、その過去を払拭するかのような行動に出ていく。

服装も髪型も態度も、全てにおいて異なる「小林真」に触れることで、周囲の人々も、また「ぼく」自身も、違った色合いを見せていくのだった。

真相

そんな「ぼく」にも、新たな「小林真」として心を開いてくれる友人・早乙女や、何かと自分を気にかけてくれる女子生徒・唱子、そして最後まで自分を見捨てずに関わってくれる家族がいた。

「ぼく」はそんな人々との交流を通し、徐々に「ぼく」自身の生前にも迫っていく。

 

そしてようやくたどり着いた真実、それはぼく」こそ「小林真」であり、生前に犯した大きな罪というのは、「この世に絶望した小林真が自殺をしたこと」だった。

周囲の人々との交わり、その中で「一人一人の人生は、無色でも単色なく、カラフルなものである」と学んだ真は、「生きる」ことの素晴らしさを知り、再び「小林真」として生きていくのだった。

『カラフル』の感想

改めて「生きる」とは何か、を考えさせられる映画でした。転生後の「ぼく」が、「小林真」の過去や人間関係に触れていくうち、徐々に自分の色や生き方について理解を深めていく様子は、この世の人間全てが経験するものだと思います。

ついつい周囲と自分を比較してしまったり、自らの無力を嘆いたりしてしまうことは誰にでもあることだと思います。しかし、そんな時にこそ、自分の色や生きる意味について、この映画を見て再確認して欲しいと感じます。

ただのアニメ映画ではなく、見ているだけで自分自身のルーツを探っているような、それでいて自分のこれからについて何かヒントをもらえるような、そんな不思議な感覚に陥ることができるので、非常に満足感の高い一作でした。

『カラフル』の視聴方法

『カラフル』はDVDの購入やレンタルのみで視聴可能であり、動画配信サービスでの視聴は不可能なようです。

2020年6月現在、『カラフル』を視聴できるサービスは以下の通りです。

サービス名配信状況月額料金
U-NEXT視聴不可1,990円
Hulu視聴不可1,026円
Amazonプライムビデオ視聴不可500円
Netflix視聴不可800円
FODプレミアム視聴不可976円
dTV視聴不可500円
dアニメストア視聴不可400円
TELASA視聴不可562円
Paravi視聴不可925円
NHKオンデマンド視聴不可990円
TSUTAYAプレミアム有料レンタル1,100円
Disney+視聴不可770円
DAZN視聴不可1,750円
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