海外ドラマ『グッドワイフ』シーズン3・第2話のあらすじと感想｜ネタバレあり

海外ドラマ好きの友人たちの間でもとにかく面白いと話題の『グッド・ワイフ』。

『グッド・ワイフ』を見た感想やあらすじ、作品情報などを紹介していきます。

『グッド・ワイフ』シーズン3・第2話『死の領域』のあらすじ

今回の被告人は、アリシアの顧客であるダニー・ランブロスです。彼の兄ロバートは、登山ガイドとしてエベレストに登り、山頂近くで死亡しました。ロバートはヒラリーステップで動けなくなった登山者に付き添い、命を落としました。

ロバートは別の登山者であるオリバー・カーディフに、携帯していた酸素ボンベを奪われ、置き去りにされたのです。ロバートの弟ダニーがその時の様子を小説にして発表すると、カーディフは怒り、ロバートを名誉棄損で訴えます。

ダニーの登山仲間であるブランチは、ダニーは現場よりも下の地点にいたため、カーディフの様子を見ることはできなかったと証言します。しかしアリシアは、8000m級の高地はいわゆるデス・ゾーンであると主張します。

デス・ゾーンとは酸素不足により知覚障害を体験する可能性が高い場所であり、目撃者が証言をしたとしても、その証人にも知覚障害が起きていた可能性があるため、ロバートが亡くなった原因を特定することは難しいとのことです。

アリシアは請求棄却を勝ち取りますが、カーディフのイギリスの代理人ジェームズは、イギリスの法に則って裁判をやり直そうと言ってきます。イギリスでは被告人側に立証責任があるため、ダニーが真実を証明しなければなりません。

カーディフはイギリスでもネットでダニーの本が買えるといい、名誉棄損法に基づき新たな訴状をアリシアに渡します。アリシア側は弁護士のブラノンを雇いますが、イギリス独特の法廷のあり方に戸惑います。

イーライは法律事務所で、有名な選挙参謀のミッキー・ガンと密会します。彼は選挙準備委員会を立ち上げた候補に雇われたものの、自身に資金がないこともあり、危機管理のプランについてイーライに助けを求めに来たのです。

ミッキーは候補者のスキャンダルが表沙汰になった場合、同業者と競って勝てば雇うという話を持ちかけます。イーライはカリンダに、候補が誰なのかということと、その候補のまだ発覚してないスキャンダルを調べさせます。

カリンダが調査を進めていくと、ベビーシッターと不倫をしている元議員のバークとミッキーが接触していることがわかりました。ミッキーは、バークの依頼は断ったと言います。ミッキーは共和党の候補に乗り換えたのでした。

ピーターはザックにアリシアとの別居に関して聞かれると、アリシア以外の女性と関係を持ったと話します。ピーターは、相手が誰であるかは明かしませんでした。ザックは、ピーターが話したことを知らず気丈に振る舞うアリシアを気遣います。

オリバーは遭難者を見ても助けず、自分の役に立ちそうなものを奪って見捨てるとのことで、登山家としてのモラルが欠如していることがわかりました。ダニーの書いた本は、あらゆる登山家に向けた警告でもあったと言えます。

アリシアはこのことを広めるためツイッターを利用しました。オリバー側に好意的だった判事も、これによってガラリと態度が変わりました。

州検事局は万が一民事で訴えられた場合、民間の法律事務所と顧問契約を結ぶことができます。ピーターはロックハート・ガードナー事務所を指名します。ダイアンは顧客を確保しようとしますが、ピーターは事務所に自ら租税調査を受け帳簿を公開することを要求します。

ウィルはダイアンから相談を持ちかけられますが、今回の件に関しては慎重な姿勢を見せます。ウィルはアリシアの自宅を訪ね、Ｌ/Ｇに課された税務調査を受け入れるべきかどうか訪ねると、アリシアは断るべきだと答えます。

ダイアンは、アリシアがいることで事務所に影響が及ぶのであれば、辞めてもらうと言い放ちます。

ブラノンはカーディフに関する他の本の記述を持ち出しますが、スラッシュは既に名誉棄損と認められている内容であるため言及できないとはねつけられます。アリシアはこの内容をツイッターに流しメディアに取り上げさせたのでした。

アリシアはカーディフにこれを認める証言をさせ、次の登山の計画を引き出すと、同様の状況における警告となる場合には名誉棄損の免責になることを主張します。そして、アリシアは再度請求棄却を勝ち取ります。

『グッド・ワイフ』シーズン3・第2話『死の領域』の感想

いい子すぎるザック

カリンダとの件でアリシアと距離を置かなければならなくなったピーターですが、ザックはどうして別居することになったのか、ピーターに尋ねます。ピーターも子供としてではなく男同士の会話として、息子と向き合います。

母さんを傷つけたと話すピーターに、他の女の人が原因なのかとザックが尋ねると、言葉を詰まらせるピーター。その話を聞いて取り乱すでもなく、むしろアリシアのことをいたわるザックは、本当に優しくて大人ですね。

ピーターがザックに本当のことを打ち明けたわけですが、アリシアからしたら言いたくなかった話でもあるかもしれません。ウィルとのことを知ったら、ショックを受けるに決まっています。今はただザックは大人だなと感じました。

カリンダの才能に気づくイーライ

カリンダは、選挙参謀のミッキーがイーライを利用しようとしていた際、見事にそれを見破ります。これによりイーライのカリンダに対する信頼は強まることとなります。カリンダがいなければ、騙されていたところですから。

ピーターとカリンダの件と、アリシアがそのことを知っているのかどうかというところに関しては、まだ知らずにいるイーライですが、今後このイーライとカリンダのタッグが見られるとには来るのでしょうか。

ダイアンとアリシアの関係性に変化が？

ダイアンは、事務所の経営を維持するためにも、新たな顧客の確保などに意気込んでいます。アリシアとイーライがいることと、事務所が候補リストに入っていることからも、検事局との契約に関しても前向きに考えています。

しかし、ウィルは複雑な心境を隠せないようです。アリシアとウィルの関係を良く思っていないピーターが事務所を雇うだなんて不自然だと感じるのも当然です。ダイアンは何も知りませんでしたが、だんだんと気づいてきた様子。

ウィルとアリシアの間にも何かあるのではないかと感じ始めているようです。アリシアの能力や人柄を評価してきたダイアンですが、事務所にとって不利な存在になれば解雇すると言っていました。今後の2人の関係性にも注目です。

『グッド・ワイフ(Good Wife)』というタイトルについて

『グッド・ワイフ(Good Wife)』は直訳すると「良妻賢母」という意味があります。このドラマの原題は「The Good Wife」ですが、このタイトルの意味を「(一般的な)良妻賢母」と解釈するのは正しくはないという意見があります。このタイトルには冠詞の “The” がついています。

したがって、 “A Good Wife” であれば一般的な意味での良妻賢母という意味合いが強くなりますが、 “The Good Wife” は主人公アリシア・フロリック固有の “Good Wife” 、「良き妻」であるとする意見があるのです。

ストーリーが展開されていくにつれ、一般的な良妻賢母という呼び方がされることに疑問符がついてくるのに従い、アリシアが “A Good Wife” ではなく “The Good Wife” であるということを表しているのではないかという解釈があります。

『グッド・ワイフ』の作品情報

登場人物紹介

アリシア・フロリック(ジュリアナ・マルグリーズ)

ロックハート・ガードナー事務所で弁護士として活躍しながら、母として家庭を支えています。夫ピーターとは夫のスキャンダル問題に苦労する中、学生時代からの友人ウィルに恋心を抱いてしまいます。

アリシア役を演じたのは、アメリカのニューヨーク州出身の女優、ジュリアナ・マルグリーズです。サラ・ローレンス大学で美術史を学び、在学中に演技を始めました。1994年から2000年の間、テレビシリーズ『ER緊急救命室』に看護婦長役で出演していました。

本作『グッド・ワイフ』ではゴールデングローブ賞のテレビ主演女優賞(ドラマ部門)を受賞しました。本作のプロデューサーとしても名を連ねています。2007年に弁護士の男性と結婚しました。

ピーター・フロリック(クリス・ノース)

アリシアの夫。スキャンダル度重なる浮気疑惑で妻のアリシアとは離婚寸前になってしまいましたが、関係修復を試みています。イーライと協力しながら選挙に挑みます。

ピーター役を演じたのは、大人気のテレビドラマ『セックス・アンド・ザ・シティ』のミスター・ビッグ役でもおなじみのクリス・ノースです。アメリカのウィスコンシン州出身の俳優で、1986年の『オフ・ビート』で映画デビューを果たし、その後も数々の作品に出演しています。

人気テレビシリーズ『ロー・アンド・オーダー』で刑事マイク・ローガン役を務めたことでも知られおり、『セックス・アンド・ザ・シティ』ではゴールデングローブ賞にノミネートされました。

ウィル・ガードナー(ジョシュ・チャールズ)

ロックハート・ガードナー事務所の優秀な弁護士。アリシアに対する恋心にためらいを見せつつも、徐々に距離を縮めています。

ウィル役を演じたのは、アメリカのメリーランド州ボルチモア出身の俳優、ジョシュ・チャールズです。同じくボルチモア出身の監督・ジョン・ウォーターズが手掛けた1988年の映画『ヘアスプレー』にて映画デビューを果たしました。

1989年の映画『いまを生きる』ではロビン・ウィリアムズ、イーサン・ホークと共演し、2009年の映画『アフターライフ』ではクリスティーナ・リッチ、リアム・ニーソンと共演しました。フェデリコ・フェリーニ監督作品の大ファンとしても知られています。

ダイアン・ロックハート(クリスティーン・バランスキー)

ロックハート・ガードナー事務所の女性弁護士。ビジネスパートナーであるウィルとアリシアの関係に目を光らせています。

ダイアン役を演じたクリスティーン・バランスキーは、アメリカのニューヨーク州バッファロー出身の女優です。父親はポーランド語新聞の編集者であり、祖父母はポーランドで俳優として活躍していました。

ジュリアード音楽院で学び、ブロードウェイで活躍し、1984年と1989年にはトニー賞を受賞しています。映画『シカゴ』『マンマ・ミーア!』などにも出演しています。エミー賞やゴールデン・グローブ賞など、数々の賞にノミネート経験された経験を持ちます。

ケイリー・アゴス(マット・ズークリー)

ロックハート・ガードナー事務所ではアリシアと同期でライバル関係にありましたが、退社後は検事局で活躍しています。頭のキレる人物で、野心家な一面も。カリンダのことを気にかけています。

ケイリーを演じるマット・ズークリーは、アメリカ合衆国のニューハンプシャー州出身の俳優です。チャールストン大学にて歴史学と政治学の学士号を所得しました。テニスの奨学金で大学の行くほどテニスが得意です。ロースクールの試験を受けた過去も。

イーライ・ゴールド(アラン・カミング)

ピーターの選挙参謀として、ピーターを支えます。仕事に熱心でたまにイライラしていますが、その仕事ぶりから周囲の信頼を得ています。

イーライを演じるアラン・カミングは、グラスゴーで演技を学んだのち、舞台やテレビ、映画などに出演。俳優としてだけではなく、映画監督や脚本家、執筆家としても活動しています。舞台『キャバレー』ではトニー賞をはじめ、数々の賞を受賞しました。

カリンダ・シャルマ(アーチー・パンジャビ)

ロックハート・ガードナー事務所の優秀な調査スタッフで、事務所からも頼りにされる存在。アリシアに思いを抱いています。

カリンダ役を演じたのは、イギリスのロンドンのエッジウェア出身の女優、アーチー・パンジャビです。彼女の両親はインド出身で、教師をしています。子供の頃から女優を目指しており、イギリスのブルネル大学では経営学を学んでいました。

第62回プライムタイム・エミー賞では助演女優賞を受賞し、第70回ゴールデングローブ賞のテレビシリーズドラマ部門では助演女優賞にノミネートされました。なお、2005年のベルリン国際映画祭においてはシューティング・スター賞も受賞しています。

『グッド・ワイフ』の視聴方法

『グッド・ワイフ』を視聴できる動画配信サービスは以下の通り。

2021年10月1日現在『グッドワイフ』はHuluで視聴可能です。

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『グッドワイフ』シーズン3のエピソード一覧

『グッドワイフ』シーズン3のエピソード一覧は以下のとおりです。「あらすじ記事はコチラ」を押すとそのエピソードのあらすじ・ネタバレ記事が読めます。