海外ドラマ『グッドワイフ』シーズン2・第6話のあらすじと感想｜ネタバレあり

海外ドラマ好きの友人たちの間でもとにかく面白いと話題の『グッド・ワイフ』。

『グッド・ワイフ』を見た感想やあらすじ、作品情報などを紹介していきます。

『グッド・ワイフ』シーズン2・第6話『華麗なる駆け引き』のあらすじ

今回のケースは、MRG製薬のエルバタイルSSRIという抗うつ剤を飲んだ人たちが次々に自殺したことによる薬害集団訴訟です。そのテストケースとして、拳銃で夫を殺害し自殺したモーリーン・フェントンの娘である18歳のケイトリンが呼ばれました。

第3の候補者であるウェンディは、収入の1割を協会に寄付し、暮らしは慎ましく、周囲の評価も上々です。イーライはなんとかしてウェンディの落ち度を探そうとしますが、驚くべき映像を目にします。なんと、グレースがウェンディを支持するコメントをしていたのです。

ブレイクはカリンダに、イリノイ州ののレズビアンとゲイの弁護士協会であるアイリーガルを知っているかどうかたずねます。さらに、ここの事務所の雇用状況を査定したところ、あまり評価がよくなかったとも。カリンダは、それってカミングアウト？と上手い切り返しをします。

ダイアンは、今回のケースに勝てば、和解金で事務所が持ち直せると意気込んでいます。予備審問をアリシアに依頼し、緊張するアリシアを励まします。アリシアは予備審問の前にすれ違った男性が落としたというIDカードを代わりに探してあげることになりました。

陪審の予備審問に来るはずのアリシアが遅れています。被告側の弁護士にはなんと、先ほどアリシアにIDカードを取りに行かせた男性、ケニングの姿が。彼は遅発性ジスキネジアを発症していることをさらけ出し陪審の注意を引こうとします。

カリンダは、公選弁護士のドナという女性に会います。レズビアンのことに関してブレイクが触れていたためか、カリンダはドナにブレイクに何か話したのかどうかたずねます。彼女はカリンダを、冷酷で自己中心的な人物だと話します。

エルバタイルは臨床試験の結果、偽薬に比べて自殺が3倍になっていることがわかりました。ケイトリンは、薬を飲み始めてから母は落ち込みやすくなったと話します。義理の父は女性社員ばかりの職場に転職し、帰りが遅い夜もあったとのことです。

イーライは、ウェンディが豊胸手術をしていた事実を発見します。貧困層の味方だと言われながら豊胸手術に1万9000ドルも費やしていたとして、イーライはいいネタを掴んだとご満悦です。

警察が押さえた証拠品リストには血だらけのバッグとSサイズの黒のパンティーがありました。モーリーンのサイズはLサイズであるため、そのパンティーは別の女性のものだとわかります。さらに、職場の女性のことでしばしば口論があったこともわかりました。

ウィルは、例の薬にはセックスがしたくなる副作用があるということを前面に出そうとします。専門家が証言を拒むと、ダイアンは契約不履行であるため支払いはできないと強気に出ます。さらに、事務所はインパクトのある動物実験の映像を出すよう求めました。

アリシアは、ウェンディーの演説に参加していたことに関してグレースと話し合います。アリシアはグレースをたしなめようとしますが、ウェンディの豊胸手術を小馬鹿にした映像を見て、グレースはパパに賛成できないと話します。

被告側は夫人の嫉妬と夫の浮気を主張していましたが、過剰なトリプトファンがアナルセックスの衝動を生むという臨床試験の結果から、原告側は夫婦間には健康な性生活があったと話します。エルバタイルを白のラットに与えた映像は陪審に強いインパクトを与えました。

カリンダはケイリーの事務所に出向き、ブレイクの調査を依頼します。さらに、ドナとクラブで会うと、ブレイクには話さないよう釘をさします。ドナはカリンダにキスをして、クラブをあとにします。

フェントン夫人のセラピストが証人として登場し、診察した翌週にモーリーンは自殺したと話します。さらに、モーリーンは、夫が別の女性と寝ているとして、娘を疑っていたことを明らかにします。持ち物の下着もケイトリンのものであったことがわかりました。

ケイトリンは、義理の父とは肉体関係はないが一度下着を持って行かれたと話します。モーリーンは薬を飲み始めてからケイトリンを疑い始めたとのこと。ウィルはブレイクにウィスコンシンのセラピスト、ランドールの信用を落とせる情報を探せといいます。

ケイリーは、ブレイクがボルティモアで仕事を2つしていたこと、そのうちの1つがボルティモア最大の麻薬組織を守る仕事であったことをカリンダに伝えます。ブレイクは逮捕されましたが、もう1つの職場であるボンド法律事務所の計らいで不起訴になったのです。

ウェンディーは、例の映像が広まったことは今の政治の現実だと話します。彼女は、乳ガンの治療のため両方の乳房を切除していたのです。イーライは、例の動画をチャイルズの関係者の責任に押し付け、その関係者は選挙対策本部を退くことになりました。

ブレイクは、ランドール・ブースの患者を証人として連れてきました。彼女は、ブース先生に手を出され、訴えると言ったら街を去ったと話します。ケニングは審理の延長を求め、5分間の休憩中に3500万ドルで手を打つことを提案しました。

アリシアたちは大勝利の結果に終わり、喜びを隠せません。事務所のフロアを増やせるとダイアンは喜びます。カリンダがドナと再び対面すると、ドナはカリンダとはもう関係がないと言って去ります。ケニングは、また近いうちに戦おうと、アリシアに宣戦布告します。

『グッド・ワイフ』シーズン2・第6話『華麗なる駆け引き』の感想

まとめ

今回のケースはアリシアたちの大勝利に終わったわけですが、なかなか力業な部分もありましたね。テストケースの内容も、なかなか複雑なものでした。夫を殺害したモーリーンの娘、ケイトリンは、夫とは義理の父親という関係性で、下着を取られていたということでした。

陪審員の関心を弾くには、堅い話ばかりでは通用しないのかもしれません。証人のドクターを脅迫しつつ、セックス絡みの証言と衝撃的な映像が効いたようです。

弁護士のケニング

今回対決したケニングも、なかなか強烈なキャラクターでしたね。弁護士によって様々なキャラクターを持っていて、弁護の持って生き方も性格も違うのが面白いところです。今後、ケニングとアリシアは再び対面することはあるのでしょうか。

MRG製薬が有罪であることを知っていた上で、いかに安く和解をするか考えていたとのこと。大勝利の喜びも、一気にテンションが下がってしまうようなケニングのカミングアウトでしたが、事務所にとってプラスになったことは間違いありません。

イーライの空回りぶり

グレースはピーターの娘でありながら、ウェンディを支持しています。イーライはなんとかして彼女を妨害しようとしますが、うまくいきません。ウェンディの映像が利用できないとわかると、途端にチャイルズ陣営のマネージャーに責任を押し付けました。

イーライの部下はイーライのそういうところが好きだと話しますが、最近のイーライは選挙に躍起になって空回りしているような印象もありますね。今回の映像も、ウェンディの知名度を上げることになりました。ピーターの選挙の行方が気になります。

カリンダのレズビアン疑惑

カリンダのレズビアン疑惑がまたもや浮上しています。ドナの登場により、さらにそれが濃厚になりつつあります。彼女とのキスシーンもありましたし。アリシアも薄々気づいていたようですが、ブレイクが遠回しにカリンダのレズ疑惑を追及する場面も。

ポーカーフェイスな印象もありますし、ドナに冷酷で自分勝手だと言われていたカリンダですが、過去の何かしらの出来事が、彼女をそうさせているのでしょうか。カリンダへの興味はますます深まるばかりです。

そんなカリンダですが、ケイリーとのツーショットでは、和やかな表情を見せていたように思います。あくまでケイリーとは友人、なのかもしれませんが。ブレイクについて調査の協力をしてくれたケイリーは、親切にも、カリンダに警告をしました。

『グッド・ワイフ(Good Wife)』というタイトルについて

『グッド・ワイフ(Good Wife)』は直訳すると「良妻賢母」という意味があります。このドラマの原題は「The Good Wife」ですが、このタイトルの意味を「(一般的な)良妻賢母」と解釈するのは正しくはないという意見があります。このタイトルには冠詞の “The” がついています。

したがって、 “A Good Wife” であれば一般的な意味での良妻賢母という意味合いが強くなりますが、 “The Good Wife” は主人公アリシア・フロリック固有の “Good Wife” 、「良き妻」であるとする意見があるのです。

ストーリーが展開されていくにつれ、一般的な良妻賢母という呼び方がされることに疑問符がついてくるのに従い、アリシアが “A Good Wife” ではなく “The Good Wife” であるということを表しているのではないかという解釈があります。

『グッド・ワイフ』の作品情報

登場人物紹介

アリシア・フロリック(ジュリアナ・マルグリーズ)

ロックハート・ガードナー事務所の弁護士で、母として家庭を支えています。夫ピーターを信じると決めたものの、ウィルへの想いを抑えられずにいます。

アリシア役を演じたのは、アメリカのニューヨーク州出身の女優、ジュリアナ・マルグリーズです。サラ・ローレンス大学で美術史を学び、在学中に演技を始めました。1994年から2000年の間、テレビシリーズ『ER緊急救命室』に看護婦長役で出演していました。

本作『グッド・ワイフ』ではゴールデングローブ賞のテレビ主演女優賞(ドラマ部門)を受賞しました。本作のプロデューサーとしても名を連ねています。2007年に弁護士の男性と結婚しました。

ピーター・フロリック(クリス・ノース)

アリシアの夫。スキャンダル事件や逮捕など、アリシアに迷惑をかけていたことを反省しています。仕事に対しても前向きな姿勢を見せています。

ピーター役を演じたのは、大人気のテレビドラマ『セックス・アンド・ザ・シティ』のミスター・ビッグ役でもおなじみのクリス・ノースです。アメリカのウィスコンシン州出身の俳優で、1986年の『オフ・ビート』で映画デビューを果たし、その後も数々の作品に出演しています。

人気テレビシリーズ『ロー・アンド・オーダー』で刑事マイク・ローガン役を務めたことでも知られおり、『セックス・アンド・ザ・シティ』ではゴールデングローブ賞にノミネートされました。

ウィル・ガードナー(ジョシュ・チャールズ)

アリシアの学生時代からの友人で、ロックハート・ガードナー事務所の優秀な弁護士です。アリシアの苦労を気にかけつつ、想いを抱いています。

ウィル役を演じたのは、アメリカのメリーランド州ボルチモア出身の俳優、ジョシュ・チャールズです。同じくボルチモア出身の監督・ジョン・ウォーターズが手掛けた1988年の映画『ヘアスプレー』にて映画デビューを果たしました。

1989年の映画『いまを生きる』ではロビン・ウィリアムズ、イーサン・ホークと共演し、2009年の映画『アフターライフ』ではクリスティーナ・リッチ、リアム・ニーソンと共演しました。フェデリコ・フェリーニ監督作品の大ファンとしても知られています。

ダイアン・ロックハート(クリスティーン・バランスキー)

ロックハート・ガードナー事務所の女性弁護士。同じ事務所のウィルとはビジネスパートナーですが、経営方針をめぐって意見が対立することも。

ダイアン役を演じたクリスティーン・バランスキーは、アメリカのニューヨーク州バッファロー出身の女優です。父親はポーランド語新聞の編集者であり、祖父母はポーランドで俳優として活躍していました。

ジュリアード音楽院で学び、ブロードウェイで活躍し、1984年と1989年にはトニー賞を受賞しています。映画『シカゴ』『マンマ・ミーア!』などにも出演しています。エミー賞やゴールデン・グローブ賞など、数々の賞にノミネート経験された経験を持ちます。

ケイリー・アゴス(マット・ズークリー)

ロックハート・ガードナー事務所ではアリシアとポジションを争っていましたが、弁護士を退職することに。その優秀さを買われて検事局に転職することになりました。

ケイリーを演じるマット・ズークリーは、アメリカ合衆国のニューハンプシャー州出身の俳優です。チャールストン大学にて歴史学と政治学の学士号を所得しました。テニスの奨学金で大学の行くほどテニスが得意です。ロースクールの試験を受けた過去も。

カリンダ・シャルマ(アーチー・パンジャビ)

ロックハート・ガードナー事務所の優秀な調査スタッフ。アリシアとは良き仕事仲間で、夫ピーターのスキャンダルに苦労するアリシアを陰ながら支えます。

カリンダ役を演じたのは、イギリスのロンドンのエッジウェア出身の女優、アーチー・パンジャビです。彼女の両親はインド出身で、教師をしています。子供の頃から女優を目指しており、イギリスのブルネル大学では経営学を学んでいました。

第62回プライムタイム・エミー賞では助演女優賞を受賞し、第70回ゴールデングローブ賞のテレビシリーズドラマ部門では助演女優賞にノミネートされました。なお、2005年のベルリン国際映画祭においてはシューティング・スター賞も受賞しています。

『グッド・ワイフ』の視聴方法

『グッド・ワイフ』を視聴できる動画配信サービスは以下の通り。

2021年10月1日現在『グッドワイフ』はHuluで視聴可能です。

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『グッドワイフ』シーズン2のエピソード一覧

『グッドワイフ』シーズン2のエピソード一覧は以下のとおりです。「あらすじ記事はコチラ」を押すとそのエピソードのあらすじ・ネタバレ記事が読めます。